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ぶらり、政界の奥座敷へ。

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「おーおーいーそー!きたぁーーー!!」
 はいっ。この日11/18は、もう何度目かの大磯での逍遥をば。
 しかしですね。タイトルをご覧になればお分かりかと思いますが、今回はちょっといつもとは違うのです……
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 “政界の奥座敷”。それは、立憲政治の黎明期たる明治時代以来、歴代の総理大臣や閣僚経験者達がこの地大磯に別荘を構えた事によります。
 特に昭和期の旧・吉田茂邸については、これまで何度もご紹介してます通り。
 いずれも今では主を亡くして久しく、既に悉く民間の手に渡った物件ばかりですが、明治改元より150年を経た今年、国や県そして大磯町が「明治記念大磯邸園」として整備を進める事を決定しました由。
 その絡みで今秋、旧・伊藤博文本邸「滄浪閣」、旧・大隈重信別邸、旧・陸奥宗光別邸「聴漁荘」の3件が、期間限定かつ条件つきながら一般公開される事と相成りまして、是非にと足を運んだ次第なのです。

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 旧・伊藤博文本邸「滄浪閣」。伊藤の死後、親交のあった旧・李王族からGHQ、政治家・楢橋渡を経て西武グループの所有となっていましたもの。
 ここは昭和期までの度重なる増改築に加え、老朽化により総合的な状態が甚だ悪いためか、当時の面影をいまだ残す部分……庭園から外観のみ、かつガイドツアー限定の公開となっていました。
 ちなみに現在吉田茂邸にある「七賢堂」は、本来「四賢堂(伊藤没後は五賢堂)」としてここの敷地内にあったものです。

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 かつて明治天皇から伊藤に下賜され、現在では旧・大隈邸にまとめて保存されている、旧・伊藤邸の杉戸絵2組4枚。
 当時の皇室御用絵師・湯川松堂の筆によるもの。

 滄浪閣との間にマンションがあるので飛び地となりますが、ここからは近年まで古河電気工業の「大磯荘」となっていました一角へ。
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 旧・大隈重信別邸。ただし、大隈が住んでいたのは4年ほどで、その後古河家別邸西館として扱われました。現在まで災害等による損傷もほぼ受けず、後年の増改築部分を除けば本来の形態がよく維持されています。
 西側に玄関を持つという家相上特異な構造は、当時西の隣宅として旧佐賀藩主・鍋島直大が別邸を構えていた(現在は前述のマンション)ため、かつての主君に礼を示したものといわれています。

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 過去の爆弾テロで片足切断の憂き目を見ていた大隈を慮ってか、その庭園はなだらかな構成となっています。
 本来ならば季節柄、見事な紅葉も見られるはずなのですが、今年は台風塩害があったので是非もなく。

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 そして、これが大隈愛用の五右衛門風呂。明治時代の人としては長身だった彼は、義足と片足下駄を以って小さく蹲るようにして入浴したといわれています。
 でも、せめてこの水は抜いてやってくれ……夏場に厄介やぞ……(何

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 大隈邸と同じ敷地内に隣接する旧・陸奥宗光別邸「聴漁荘」は、彼の死病となった結核を治療するため晩年構えたもの。陸奥の死後、その縁者であった古河家の別邸東館となっていましたもので、シャワーを完備するなど“海辺の別荘”らしい個性的な佇まいを持っています。
 今回公開された三邸の中では最も古い歴史を持ちますが、大正期の関東大震災で大破した後に一部復元という形で建て替えられたため、本来の状態ではありません。

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 大隈邸とは対照的に、変化に富んだ地形を持つ日本庭園はオリジナルの状態がよく維持されています。水流れてないけどネ

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 横山大観画伯による庭園の滝の絵と、それを描くために座った岩。

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 古河家の所有になってから、大正年間に造られたものとされるバラ園。
 秋バラが咲き誇っているのは、温暖な大磯ならでは。

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 陸奥自身の元・紀州藩士という出自から置かれたという果樹園。
 柿はシーズンを過ぎて落ちてしまいましたが、ミカンが色を付け始めています。

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 なお陸奥邸・大隈邸ともに、庭園部は無料(ただし受付での許可を要する)で入れますが、邸宅内はあらかじめ予約を入れたガイドツアーのみ可となっております。

IMGPH0718.jpg こちらは旧・西園寺公望邸。
 “最後の元老”西園寺の没後、彼を尊崇していた池田成彬(元日本銀行総裁・事実上の“三井財閥”総帥)の別邸となっていましたが、閉門されたまま放置状態が続いているのか、見た目にも分かる程劣悪な状態に。
 今回の公開リストにはありませんでしたが、今後どうなるのでしょうか。

 現在では西湘バイパスが出来てしまった事もあって聊か難しくなってしまいましたが、往年は各邸より直接目前のこゆるぎの浜から海へと降りられた、といわれています。
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 その事に因んで、浜に降りてみました「そりゃもう!何時も通りになー!!」
 ただし当然、ドボンはなし!(笑)

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 という訳で、小さな仲間達と巡る“政界の奥座敷”レポでした。
 三邸の一般公開自体は本年末までの限定となりますので、興味が湧きました方は是非に是非に。
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プロフィール

翠騎

Author:翠騎
趣味の探求に生きる旦那芸の人。

パートナー「ナナ」や小さな仲間達(リストはこちら)と共に、あちこち逍遥の気ままな日々を送る。
最近は、ミニ四駆にも手を出してみたり。
(マシンリストはこちら

もし何かございましたらこちらまで、お気軽にどうぞ!
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